龍神と「雨乞い」

 境内別堂内に龍神像が祀られている。制作年代等は不明だが,昔より旱魃(かんばつ)の水不足の時には「雨乞い」の法修が行われ,古くは平安時代俊恵法師も行ったと伝えられ,旱魃の都度昭和の初め頃まで行われていたという。

 境内の「板井の井戸」より水を汲み,龍神に水を掛けながら祈祷を行っていた。龍神像は木造で裸体の正坐像,その顔形は頗(すこぶ)る怪奇である。